野球の話:垢抜けない阪神を恋いうる

セリーグ大変なことになってます。
われらがタイガース、怒涛の追い上げで12ゲーム差をひっくりかえす!
先週の巨人とのカードで3連勝して一気に首位に躍り出たわけですが、いやはや強烈な試合でした。
もう見てるほうもへとへとで、わたしは試合終了と同時に毎日大阪の実家に電話していました。(もちろん実家の家族もタイガースファン)

藤川球児につきますね。もちろん投打ともヒーローは日替わりでいたわけですが。
彼が投球モーションに入る直前、「よっしゃ」ってつぶやいていることにいまさら気がつきました。
なんかそれを見たとき、じーんとしました。
今は阪神のみならず全野球ファンを魅了する球児。わたしは、鬼のような連投をものともせず、汗をギラギラ光らせ一球入魂している彼を見ていると感服すると同時に、この全盛期が永遠に続くわけではないと、小さな痛みをどこかで感じてしまうのです。そのはかなさと裏腹の全身全霊の投球に感動してしまうんでしょうね。
最後まで、本塁打厳禁、気力一瞬でチームに優勝をもたらしてほしいですね。
あとつけくわえるなら、岡田さんの白い歯がこのごろまぶしいです。

ところで、私は個人的にセ・リーグのプレイオフ導入には反対で、いまでも苦々しく思っているほうです。
毎日の熱戦を見ていると、ますますそう思いますね。
導入が決定した時にあちこちで懸念されていた、「上位3チームまで優勝に絡めるということが、ペナントレースや日本一の価値をおとしめてしまうのでは」という心配。
プレイオフ反対の大きな理由のひとつですが、最近このことがひょっとしたら逆に作用しているのかな、と思ったりもしてます。

つまり「3位でも優勝できるかもしれない」というルール自体を強く不本意に感じている選手が案外多くいて、必死で1位通過を目指すからこその熱戦ではないかと。
極端な話、2~3位でクライマックスシリーズ(CS)に出るぐらいなら4位以下でもかまへんわ、ってくらい。しゃらくさい、もんくなしの1位になったろやんけ、っていう。3位から日本シリーズ進出なんて、なんかおまけしてもらったみたいでかっこ悪いもんね。

前は140あまりの試合を勝って勝ってようやくたどり着く日本シリーズ、だっただけに、その重みもひとしおだったと思いますが、今の制度の、リーグ優勝の喜びもそこそこに「アタックチャ~~ンス!大逆転の可能性あり」みたいなのって、やっぱりちょっとしらけてしまいますね。
それなので、CS導入が決定した瞬間、私の中でCSでの優勝というものの魅力がガクっとさがりました。ペナント1位通過のほうが何倍も価値があるとずっと思って応援してきました。だから今すごく嬉しいんです。

この3連戦の戦いっぷりを見たら、タイガースは優勝しか眼中にないんだなということがよくわかりました。
CS制度のもとでは、このやり方はアウトかもしれません。
アテネオリンピックで、中畑(監督代行)ジャパンが、全勝優勝を目指すあまり、一敗を甘んじて受け入れたオーストラリアに結局金メダルをかっさらわれたことを思い出します。
要領が悪く、どんくさいやりかたなのかもしれません。もっとしたたかに、残り試合を見据えて闘うべきなのかもしれません。中日の落合さんなんかはそんな感じの野球をするように思えてなりません。ああいう飄々とした感じのチームが一番こわいです。
ひょっとしたらこれは杞憂というかわたしの勘違いで、なにもかも岡田阪神はお見通しなのかもしれませんが。

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