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いよいよ

胎動がおそろしくエイリアンでこわい。 ぐぬー、ぐにょー、もっこー…って感じ。 あと、ぶるるるっ!とかもあるのだが、なんだろう?おしっこのあとの震え?くしゃみ? 夜中にそっと手をおいていたら、丸くかたいげんこつのようなおでこのようなものに お腹の肉ごしに触れてぞくっとしました。グータッチかな。 原監督に似てたらどうしよう。 早くも、いつ生まれてもいい週に突入。おーこわ。 ------------------------------------- おーこわ、で思い出したけどガリガリガリクソンの昭和なおしゃべりが私は好き。 ずっとおじいちゃんおばあちゃんと住んでたんかな。 ひょうたん犬は彼を適当に応援しています。髪型はマッシュルームにしたほうがいいと思うよ。 -------------------------------------- それにしても「○○(企業名)はオリンピックを応援しています」みたいなコピー、「はぁ?それがなに?」ってとげとげしく思うことがある。 「ゴーストワールド」って映画のDVDを買おうかなって思ってジャケット見たら「雑誌○○がセレクト!」みたいなステッカーが貼ってあって買うのがいやになったことがある。 自分で選んでいいと思ったのに、そのこじゃれたステッカーが「この映画はワイらが推薦しているんやで。わいらの手柄やで。」みたいな感じで、うるさいわいと思った。 おんなじことは本の帯とかでも言える。 -------------------------------------- あの映画に何度かでてくる、「道に落ちているジーンズ」のエピソードが何ともいえず好きだ。 今ではすっかり主役級の女優だけど、この時のスカーレット・ヨハンソンの脇役ぶりが子気味よかったんよね。 ロスト・イン・トランスレーションは、ぼけーっとみてたら、しゃぶしゃぶを前に、ヨハンソンとビル・マーレイが何ともとぼけた顔でなんじゃこりゃ食べ物か?、みたいに失笑するシーンがあって、それを見てなぜかすごく腹が立ってしまった。スカしてないで、食え!ぐらい。それでそのあと寝てしまって最後まで見ていないので本当はいい映画だったのかもしれない。 ---------------------------------------- 矢野顕子新作「akiko」聴く。 私は彼女の作品の中では、近年まれに見る傑作・意欲

秋風

そう、お察しの通り、もう、「あのこと」を熱くここで語るのはやめようと思っているのです。 私がここで「あのこと」についてあほみたいに熱く書けば必ず翌日から「あの方たち」が調子が悪くなられるんです。 去年の今頃もそうでした。今年もそうです。 だから、あの、白い球を木の棒で打ったり走ったり滑り込んだり革のでかい手袋でその白い球を投げたりする「あのこと」に関して、しばらく一切触れず、心の旅に出ることにします。 実際ここ1週間はろくに情報も集めませんでした。ずっと「安楽椅子探偵7」の推理に逃避していました。 犯人は運転手だと思うのだけど、400字以内に華麗にまとめることができませんでした。

美術館はしご

先週(だったっけ)、秋の長雨の合間を縫って上野へ、フェルメールとヴィルヘルム・ハンマースホイ展をはしごした。 長時間並ぶことになるようだったらやんぺ、と思ってだらだら金曜の夕方に行ったら、夜8時まで開館なことがまだ周知されていないのか、とても空いていた。 フェルメールの展示部屋だけ人が多かったけど、それなりにじっくり見られてよかった。 宗教画が2枚あったけど、やっぱり風俗画がいいですね。 「ワイングラスを持つ娘」はちょっと怖い絵だな。 帰りに図録買おうと思ったら1階では買えなかった。あかん仕組み。 それにしても毎度思うのは、こういう古典作品がTシャツやマグカップにプリントされていることの不思議。 べつにそれに文句はないけど、フェルメールが見たらどう思うかなとか想像するとおかしい。その場でバク転するほどびっくりするだろうな。 時間に余裕があったので、ハンマースホイ展へ。 これがなかなかよかった。 静かな部屋の、静かな後ろ姿という主題が美しく、不思議な空気感に満ちている。とても写真を思わせる絵だなあと思ったら実際写真をもとに描いているものが多いらしい。それを知ってみると、ちょっとだけ興がそがれた。ちょっとだけだけど。 妻や妹などの女性が後ろ姿で多く描かれているのだが、その髪の量感や白いうなじ、黒くゆるやかな背中などの対比に、正面向きよりも多くの表情を読み取ろうと絵の中に入り込まされてしまった。 同じ部屋の、わずかな光の違いをひたすら描いているような作品もあり、自然の壮大な美しさとは全く違う、身近な時間や空間への興味がうかがえて面白い。 あくまで色は少なくストイックで、光と影の微妙な美しさが静謐さを画面に与えている。このアプローチがとても写真的だと感じる。 ハンマースホイの数々の部屋の作品から、彼の住んでいた部屋を3D再現したCGも展示されていた。 気持ちはすごくわかるし、手間を考えると申し訳ないけど、ぜんぜん興味がわかなかった。 ところで、映画を見ると、なんとなくその映画のイメージが乗り移ってしまうことがあるけど、この日も同じ現象があった。 フェルメールを見終わって館を出たら、たまたま倉庫のようなところから掃除の人が出てくるところに出くわした。 年配の女性が腰を曲げ、小さな部屋のぽっかり穴のように空いた暗闇を背景に、うつむいてほうきか何かを取り出している。その暗闇に映え

なんで坊や

友達が、3歳の息子さんをつれて、遊びに来てくれた。 さまざまなベビー用品を譲らんと、はるばる自家用車で来てくれたのだ。 大感謝しつつ、お昼ごはんを作って迎えた。正確には作ってる間待ってもらったんだけど。 その3歳のぼくちんは最初はひとみしりしてたけどそのうち本領発揮しだした。 私とママさんがしゃべりこんでいたら、間に入って奇声を発し、「おしゃべりやめええええ!」と号令。 自分が阻害されていると思うのか、嫉妬からなのか。 あのね、大人同士のお話もあるんです。とママさんがこんこん言い聞かせている。 そんなこんなで、私にも慣れてくれていろいろおしゃべりする。 そうすると、ことあるごとに、「なんで!」と聞いてくる。 「なんで病なんだよ、今」とママさんは苦笑する。でも私は心に決めた。全部答えると。 絶対負けないと。 ぼくちん「このDVDこわい?」私「こわくないよ!」ボク「なんで!?」 これはね、この人がお姫様で、矢を持っている人が正義の味方で、黒いひげの人が悪い悪いやつで、 最後やっつけられるから。すごいかっこいいよ(悪役のほうが)。…映画「ロビンフット」の説明。 「じゃあこれこわい?」「うわ~。それこわいよ!見ないほうがいいよ絶対!」「なんで!」 だって顔がこんなこんなで(と形態模写)、こんなぐちゃぐちゃなお化けが出てくるんだよ(ホントはおもしろいんだけど) …ゾンビ映画の説明。 といった調子だ。 (彼はとにかく映画のDVDのジャケットに夢中なのだ。テレビで流れている映画の予告編も、よく覚えていて驚いた。) それがのべ30分は続いたのではないだろうか。 口の中が渇いてきて上唇が前歯に引っかかる頃、漠然と思った。 彼は本当に答えが聞きたいわけじゃないのかもな、と。 それが証拠に、私が答えてもそれ以上突っ込まないし、あんまり聞いてないようにも見える。それよりも、もう次の「なんで」発射を準備しているかのようなのだ。 以前、内田樹氏のブログでこんなことを読んだ。小津安二郎の映画のなかの夫婦の会話が素材だったと思う。その会話の内容それ自体のたわいなさを例にあげて、人は時に、ただ相手とやりとりをしたい、コミュニケーションしているという実感を得たいから会話をするのだ、というようなことを。たとえばその時の会話はえんえん天気がいいですね、そうですね、の繰り返し。 議論とはちがって内容はどうで

復活

3月から更新していないってあんまりです。 しかし、この数カ月激動でした。 ===== 3月、矢野顕子ピアノライブが「ジャパニーズガール」まるまる弾き語り、と知り、 2週間前にあわててチケットを取る。 初めての墨田トリフォニーホール、音が最高。 そのとき彼女が言った印象深かったことば ・(ご子息の婚約に関して) 孫、厳禁。 ・(ニューアルバムについて) 初めてほんとうに自分のためにアルバムを作れました。 そうして、高らかに「ホーハイ!ホー!」とこぶし全開で歌う彼女に、 好きになった当初の鮮烈な印象が蘇って、ついでにニキビ面の中学生だったころの自分も思い出す。 母性の人、ジブリっぽさ、みたいな親しみやすさとは一線を画す、 安易な同情を許さない、強烈な世界を作りだす矢野顕子、に再会した感じ。 つばがごくり、となるほどすごかった。 そんな3月。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どうにも微熱が続き眠くて眠くてねてばっかり。 おかしいなあ、と思ったらなんと妊娠していた。4月。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ というわけで、今年12月初めごろに家族が増える予定です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5月、例によって黄金週間なもなんもなく、ひたすら仕事。 あととにかく寝てばっかり。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 奥田英朗の小説を読みまくる。 ついにあと3冊ほどを残してほとんど読んでしまった。 以前知りあいの人が勧めてくれたのがきっかけだったけど、本当に面白い。 この単純明快さ、無駄のなさ、へんな「自己表現」のなさ。貴重だ。 他の読みかけの小説に途中戻ろうとした時は苦労した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6月ごろ、運動しなければいけなくなりしぶしぶ。マタニティヨガでもやるか、と本を買ってみるが、 これが難しい。 DVDの中で、「吸い込んだ空気が産道から大地に解き放たれて…」「ゆっくりと重心を地球の中心に…」というようなことを、やたらイメージしろ、と先生が言うのだが、 これって大地に解き放たれているのだろうか、とか、地球の中心てどこ、とか自信がなく、すぐ気が散る。 ヨガのイメージというものがよくわからない。 右脳が萎縮しているのだろうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とかいってぼさーっと

最近のつれづれ

大都会東京の花の銀座のお店の人にむかって、 「 プラッチック ですか?」って言ってしまった。 大阪でも使ったことないのにーーー。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「バガボンド」19巻を間違って2回買ってしまったとき、私の中でなにかが終わった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「越境者・松田優作」松田美智子著、読了。呆然となる。あらためて彼の死が本当に惜しまれる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新銀行東京のことを考えるとほんとうにはらわたが煮えくりかえって寿命が縮まりそうだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 電気グルーブ 「モノノケダンス」PV のラストに衝撃を受ける。 現代思想の人が小一時間語れるほどのオチだ。(たぶん) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 町山智浩さん によると、ジョージ・A・ロメロのゾンビシリーズは、60年代の第一作から今年公開される最新作に至るまで、常に、その時代時代におけるアメリカの社会問題のメタファーになっているそうだ。監督が実は非常に社会派な人で、自身がそう解説しているらしい。 たとえば'78年の「ドーン・オブ・ザ・デッド」は、その時代に発明され次々と生まれた大型ショッピングモールにより、消費文化にどっぷりつかって思考停止に陥ってしまった人々への警告だというのだ。 昔ながらの個人商店は仕事を奪われ、地域の人々はやること(仕事)がなくなる。地元の客も買い物をしながら交流することもないから静かになる。商店街はシャッターだらけの廃墟と化し、暇になった人々は休みになると目的もないのにただただモールをうろつく。その様子がゾンビの暗喩になっているらしい。モールに行けば衣食住のあらゆるモノがそろうので、人々は欲望の赴くまま、何も考えずにそこへ歩くのだ。 メジャー資本による大型商業施設は地方色をどんどんと消していき、その地元ならではのものは消え、町は均質化されていく。まるでじわじわと、ウィルスのように地方を侵食していく。やがてどこへいっても同じような風景がたちあらわれる。「ドーン・オブ・ザ・デッド」はそんな未来への警鐘だったらしい。 もちろん、こんな理屈を考えないで見たほうが面白いわけですが。 私は町山さんのポッドキャストを通してこの話を2回聞いたが、このお話自体が何度聞いても面白い。同時にとても耳が痛い。 そして、「再開発」に

四十一才の春だから

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1月は、ひょっとしてまた師走?っと首をかしげるほど忙殺された。でももう大丈夫。また反動でなんもやる気ナス病に陥っています。 ・・・・・ 東京は久しぶりに大雪が2回ほど降った。去年は全然寒くなくて異常や異常やって大騒ぎした覚えがあるからこの落差には驚く。 窓開けて、真っ白。無言で回れ右、思わず毛布にくるまって昼寝。 そうしてだらけているうちに2月の誕生日もなんてことはなく過ぎていき、ついにバカボンのパパとおなじ年になってしまった。 それを思うとさらにふとんから抜け出し難くなる。 ・・・・・ ちょっといいデジカメを買ってから、盛り上がってしまい、今はフィルムの一眼レフを持ち出して散歩している。デジカメを選ぶときに散々いろいろ調べたけど、結局自分は今のデジカメにフィルムの良さを求めてるんではないかと思い、だったら元に戻ればいいんだな、となった。 DPEのお店がどんどん消えていることは感じてたけどそれはアナログプリントという従来の方法が消えていることでもあると今更知り小さく衝撃を受ける。 ネガを久しぶりに同時プリントお願いして、どうも絵がカスカスというか、圧縮画像っぽい、色がRGBをむりやり特色で印刷したみたいな変な色だ…とか思って気になって調べたらそれは一つにはデジタルプリントの性質だということを知って結構ショックだった。 でもあえてアナログプリントを残し、それをお店の売りにしているところもいくつかあって、ほっとする。有楽町のビックカメラもやっている。まだ試してないけど。 デジカメで撮ったのもwebにのっけたりして遊ぶのが目的だったけど、家で出力して紙に出してみるとやっぱりいい。1000メガピクセルとかだと、結構な遠景もばっちり映りすぎていて異様な感じもするけど。 私のカメラにはない機能だけど、ノイズリダクションを使った写真は粒子がなさすぎて気味が悪いと思う。なんかHRギーガっぽいというか、エイリアンのよだれで覆われているみたいだ。 ・・・・・ 友達が編集したCDをくれて今更のように知ったのだけど、ituneのプリント機能って便利。 編集したプレイリストをCDに焼けば、オリジナルのコンピレーションアルバムが完成、って感じになるのだけど、曲名リストはこの機能を使えば一発で出力できる。ちゃんとCDケースに収まるよう、トンボつき。 ジャケットも何種類かから選べて、ituneにア

謹賀新年

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ふ~。 去年の反省をしたり、10大ニュースを選んだり、紅白を審査する間もなく正月を迎えてしまいました。 せめて食生活においてだけは節目を際立たせようと、おせちを去年よりは頑張って作りました。でもお煮しめを大量に作りすぎました。ぬぬぬ 今年の目標は 1.やせ… 2.作… 3.徹夜… の3本です。みなまでいうと達成できない気がするので全部は書かないでおきます。 いい年になりますように。 今年もよろしくお願いします。