平和ボケ万歳

年末のテレビ「太田光の、私が総理大臣だったら…秘書田中」をちょっと見ていた。私は日本の政治に関する話題にはこらえ性がなくて自分でも情けない。政治家の顔とかテレビで見るだけで腹が立つのでだめだ。でもなんとかがんばって石原義純の「ゴミ袋に名前を書け」というどうでもいい主張の前まで見た。
やっぱり「自衛隊の基地をすべて田んぼにします」という太田政策のときが一番イライラした。つまり一番盛り上がった。まあそんなの通る分けないのだが半分以上の似非評論家、社会学者、芸能人が反対していたのが残念だった。おのずと憲法9条改正について話が及んでいたが、社会学者の宮崎さんが「憲法9条はねえ、アメリカがわれわれに押し付けたものなんですよ!」と怒り心頭に叫んでいたのにはかなりショックだった。宮崎氏がそんな手垢のついた常套句を振りかざすなんて。自衛隊もアメリカが自国の都合に合わせてセッティングしたんですがなにか?「まるごしなんてこわくないですか?」とか言うホスト(仕事は超まるごしのくせに)や「911とかテロが増えているのは現実なんです」とか言うリサ何とかかんとかとか、もうええっつーの。そんなに不安ならじゃあ銃規制を緩和しましょうとか言い出しかねない。テロなんか起こらないのに。どんなにがんばってもアメリカにはなれないのに。アメリカと同じく「恐怖の商人」が日本にも沸き始めているのか。軍事費世界2位だって。あの気が遠くなるような金額のミサイルやら飛行機やら、いったいどこの国の軍需産業が儲かっているのやら。にもかかわらず国民一人あたり500万だか600万だかの借金だ増税だと、まったく冗談じゃない!(頭から確実に湯気)まあタレントのバラエティーだからしょうがないけど腹が立った。腹が立つ自分にも腹が立つ。

番組中パネラーの小学生男児が「火薬の音が大きければみんないうことを聞く」と発言して一瞬場が固まったシーンがあった。「それは間違いだよ」と民主党のグッチ祐三にそっくりな人がかんで含めるように説明していたが、「軍備を持つことで国として他国に強く意見を言える」ってほかのおじさんもゆーてたから、坊やがまちがえるのも無理はない。

最近国民保護法とか言うまた聞こえのよさとは真逆の法案をごり押しして、しばしば対テロ訓練のニュースを目にするようになった。ほんとにお金がもったいない。
大体起こるかどうかわからない脅威を想定していたらきりが無い。テロの背景を研究して事前に防ぐ努力をするほうが合理的でしょ。どうも前者ばかりに力とお金を注いでいるようでそれが理解できない。
しかし、小泉さんや阿部さんたちはアメリカみたいにテロが起こって神妙な顔で軍の発動を指令する自分が写るテレビモニターを夢見ているような気がしてならない。それが国の権力だ、力だ、と男のロマンを感じているに違いない。

憲法9条を改憲して軍を持てばいいといっている人は自分も戦場に行って殺人をしたいか、または自分や家族や親戚は誰一人戦争に行かなくてもいいし誰も怪我すらしないと思い込んでいる身勝手な人のどちらかに違いない。自衛隊が無くなったら不安だと言いながら自ら軍隊にはいるかといえばたぶんそうしない。ひとごとだから言えるのだろう。それが卑怯というのが言いすぎならば想像力が全く欠如した阿呆だ。

私は平和ボケといわれようが非国民といわれようが日本の軍隊というものがあるならそういうものには一切加担したくないしレスキュー部門以外のメリットは一切認めたくない。ちょっとでも人が傷つき死に至る可能性がある限り、国を守れとか言われても知らん。そんなわけわからんものに愛など持たない。夫も父も息子も(いないけど)そういうものには出しません。

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