小嶋社長の証人喚問

先週から仕事&怠惰が理由で徹夜を続けてしまい、
また新年早々生活がぐっちゃぐちゃである。嗚呼。
今日と明日は絶対まともに生活せねば。

耐震偽造問題で参考人招致や証人喚問の国会をたびたび観ている。
不謹慎ながら、へたなドラマよりかなり面白い。
去年最初のイーホームズと小嶋社長、木村建設の参考人招致にはじまり、
総研の内河氏、姉歯さんのを経て今日は小嶋さんの証人喚問。
最初はいつも自民党。つぎの公明党まではろくな質問がされないので
トイレに備えたりする。日本中のお茶の間が鼻ほじりタイムに突入しているのが目に見えるよう。
民主党の馬淵さんがでてきたら「よ、まってました!」って感じである。
今日はまた新たに安倍さんやほか自民党の議員の名前が、彼の鋭い追求の中からでていた。
だらだら演説をぶつのではなくかなり具体的な証拠を掲示しながら追求し、
しかもその証拠がいつもどこか新しいのでかなりおお!っとなる。
前回の内河さんの時は「四カ所メモ」。
そして今回は「住人説明会の時の小嶋氏肉声テープ」。
どちらも馬淵氏が資料として提出したもので、最初の与党の質問が小学生の作文レベルに思えるような説得力を彼の質問に与えている。
とくにスクープ、というわけでは無いかもしれないがそうとうスタッフとともに一生懸命調査しているのが分かる。逆に与党がいかに及び腰でなにもしていないかが浮き彫りになり、不信感が募ってくる。
こういう資料や証拠的なものをきちっと土台にしてしっかり理論武装して追求されるとなかなか答える方も逃げにくいようだ。前回の内河さんの時は仕事で移動しなければならなかったので競馬場の親父の様にラジオのイヤホンを耳につけて出かけたが地下鉄に乗るときにちょうど馬淵さんの番だったのでムーンウォークで時間を稼ぎたくなった。それでも聴けた「四カ所メモ」登場時は本当に声を上げてしまうほどゾクゾクした。総研がどんな風に全国展開をしたか、如何に責任逃れをしようとしているかが鮮やかに分かった。その追求の様はさながら「プラクティス〜ボストン弁護士ファイル」を観ているかのようだった…。

とはいえ、今日は参考人招致とは違い偽証罪に問われることもあって、終始小嶋さんは「答弁拒否」だった。馬淵さんが明確にした安倍官房長官の秘書や伊藤元国交省長官との関係についても、夜のニュースでは今ひとつちゃんと取り上げていなかった。安倍さんにまで話が及ぶといろんな与党の圧力でうやむやにされそうに思いなんか怖い。それと今日の自民公明両党の質問も、またまた鼻提灯がでるほどひどかった。

ところで、小嶋社長が伊藤さんの話題になると徹底して証言拒否なのは、民主党の指摘の通り、逆に伊藤さんが法に反することをしてしまったと暗に示していることになるのでは、と感じる。
また今日は奇しくも阪神大震災の11年目の日だが、さっきニュースで被災した人が「国は我々の時は一切家の立て替え補助などしてくれなかったのに…」と語っていたことが印象深い。阪神大震災時、国は「個人の財産の保証は税金では一切しない」という方針だったのに、今回の耐震偽造の問題では家賃や立て替えの補助をするのはおかしい、という指摘だ。
確かに一理あるなと思う。天災と人災の違いはあるにせよ、この補助の方向転換は、とりもなおさず今回の一連の偽装問題において国にも責任があると認めていることになるのでは。姉歯氏やヒューザー、木村建設、といった民間の企業が犯してしまった偽装に、構造的にであれ一議員の行動であれ、国が加担していたと認めたことになるの?、とちっこい脳みそは思ってしまう。伊藤氏の招致がなかなかされないのはそういうわけでまことにきな臭く、納得いかない。一刻も早くというか今日一緒に国会に呼ぶべきだった。
肝心の住民への損害賠償を当事者の民間企業だけでなく税金でまかなうのなら、ごまかさずに国も落ち度を認めて、それがどういう落ち度だったのか説明をきちんとして、国民に謝罪するべきだと思うし、そうしてから税金を使うのが筋だと思う。なんとなくお金で解決しとくか〜ではほんと困る。
まあ、あとは刑事告発ののち、どんな圧力にも屈っしない警察の捜査や追求で、すべてが明らかになることを祈るばかり。あと、自殺者など死人がこれ以上出ませんように。

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