はじめてのやのあきこ

※これから聴く人は読まないことをおすすめします。って誰も読んでないと思いますが。。。。
※私個人の感想文です、あしからず。時々敬称略。

「はじめてのやのあきこ」ヤマハミュージックコミュニケーションズ - ASIN: B000CR5DSA

絶賛、感涙の感想をあちこちで見たので、まことに書きにくいのですが、
私は正直、がっくり。。
そんな自分にがっくり。。。ファン失格か。

多分今回の競演者の方々ほとんどが 、
不運なことに個人的にあまり好きでないアーティストで、
レコードを一枚も持ってない人たちばっかりだから、だろう。
こういうデュエットものより矢野さんオンリーのほうが好きだ。
あの人の個性や魅力に調和する人ってなかなかいない気がする。

ちなみに、私にとっての「はじめてのやのあきこ」は

ぴょんぴょこぴょんぴょこ飛び跳ねている、つんとすました不思議な三つ編みの女の人でした。
誰??いったいこの人は??と思う間もなく
「おーまえはほっほっえーーーム」と、前代未聞の歌を披露され、
そのインパクトたるや、最初は腹が立つほどでした。
でも、それは強烈な魅力の裏返しで、「矢野顕子」という音楽に入れ込むのにそう時間はかかりませんでした。以来、アルバムが出ればわくわくして買い、ライブに瞠目され、という日々が続いてン十年。


そんな私にとって、この一枚は…突出した、一種凄みのある部分、簡単な同情を許さないような個性、そういう「矢野顕子」の尖りを削って、かわいい今風の帽子をかぶせてついでにことりをのっけて、にこにこウェルカムしてくれる様でいて実は、「あたしの居間よ。あんまりのぞかないでよ」という感じがする一枚です。 敷居は高くないのですが、ただただ矢野さんが一緒に歌いたい人を招いた、文句なしよ、という。
残念ながら私にとっては何ども繰り返し聴きこみたくなるアルバムになりそうにない。
今までずっと追いかけてきて、まさにはじめてのことだったので少々へこみました。
(あ、そうか、「いままでにないやのあきこ」ってことか!?)

ここ最近のグッズブランド誕生や、メディアでの矢野さんの動向を思うに、
つくづく、私は「母や主婦としての矢野顕子」や「矢野顕子の交友関係」に興味がないんだと悟った。

あ、忘れてたけど「誰がために」サントラは渾身の一枚ですね。すごく好きで今でもよく聴いています。

ところで、 冒頭に書いたように、「泣き」感想をいくつも読んで思ったんですけど。

私が矢野さんを聴いて泣いてしまったのははじめて行ったライブ「ブローチ」での1曲目で、
今でもあの時の感覚が忘れられない。
感動にもいろいろあると思うけど、ほんとに心が震えると、別に悲しくなくても涙が出ることってある。
これは音楽に限らず。
矢野さんのライブでは今でも時々そういう瞬間に合う。

心が弱り切っていてとにかく悲しみに酔いたい時もあるし(笑)、どんな聴き方をするのも自由だけど、あまりにも現実に重ね合わせて泣いた泣いたという感想ばかり読むと、それどうなん?、という気がする。演歌体質なのか、やっぱり日本人て。

ま、結論としては、30周年企画盤だから、深く考えなくてもいいのだろう。「はじめての」なんてタイトルだから、ちょっとひっかかってしまったよ。

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